メインビジュアルのテキストを「500万円で起業」から「ほぼセミリタイアな生活」に変更した。
「500万円で起業」について書くことがないわけではないが、メインで書くほどの内容もないし。
今は起業系の情報はどこでも手に入る。
中身は大体同じで、同じような情報が氾濫しているわけだが、そこに首を突っ込んで改めて自分が書くのもどうかというか、全く面白くないなと思った。(巷の情報はかなりいい加減だから自分的には価値があると思っている。)
かといって、セミリタイアの情報もものすごく書かれているわけだが。
しかしセミリタイアの方は内容はバラバラだから、こっちの方がちょっと面白い。
私はワインが好きなんだけど、産地がたくさんあって、いろんな味があって。
同じセミリタイアの話でも、人それぞれにドラマがあって結構楽しめるなと思ったわけ。
起業系も、独自の体験や参考になる本(外国人著者のみにしたい)についてたまに書きたいと思うし、セミリタイアの話ばっかするわけではないが。
ほぼセミリタイアな生活
結局、起業して働いている。
しかし、多くの起業家と違い、この商売を成功させるぞとは思っていない。
私はうつ病で仕事を辞めることになったのだが、うつ病になるまでは必死で働いていた。出世もした。おかげで年齢の割にそれなりに資産を持っている。
約20年ほど企業勤めをした。
起業して1年経つから当時の金額ははっきり分からないが、今は金融資産で4,500万円ほど持っている。勤めていた頃はストレスや人付き合いなどあり、かなり散財していたから、資産をきちんと管理していれば倍はあったろう。まあ逆を言うと、使ったから稼げた面もあるから、貯めててもさほど変わらなかったかもしれないが。
そんなわけで、私のキーワードは「うつ病」、「資産」の2つとなる。
うつ病の方はたまにぶり返すことはあるが、ほぼ安定している。しかし、あんまり活動量が多くなると調子が悪くなる。薬は4種類を毎日服用している。
資産は多いか分からないが、少なくとも地方で10年食っていける金額を持っている。
この2つのキーワードからくる答えは、「適度に働く」になる。
会社勤めは「働きすぎ」だ。
資産が減らない程度で適度に働けば、死ぬまで食いっぱぐれることはない。たとえちょっと減っても問題ない。
私は現在45歳なので、年金もらうまであと20年(繰り上げ、繰り下げしなければ)やり過ごせば、高い確率で逃げ切れるだろう。
ちなみに年金は60歳まで繰り上げ受給すると24%減額(0.4%/月)、70歳まで繰り下げ受給すると42%増額(0.7%/月)し、これらは死ぬまで続く。
現実的なところで、3年繰り下げて68歳から受給した場合、毎月25.2%増額するが、65歳からもらった場合よりお得になる損益分岐点は80歳くらいだ。
逆に60歳まで5年繰り上げ受給した場合、毎月24%減額するが、65歳からもらった場合より損になる損益分岐点は、これまた同じく80歳くらいになる。
これを関数で見ると80歳でもらう年金の総額は60歳、65歳、68歳のどこからもらっても同じということになる。
80歳で星になる場合、繰り上げ受給した方がメリットがあるだろう。少しでも若いうちにたくさんお金を持っていた方が使い道があるからだ。というより、80歳以下で死んだ場合は繰り上げが最もいい。
68歳まで繰り下げ受給を選択し、80歳すぎて多めの年金をもらえても、その歳の頃に果たして旅行に行く体力はあるか?いいものを食べたいと思うか?少なくとも油の多いものは食べれまい。遅くすることに大した価値はない。
早くもらって投資で増やすという考え方もあるが、それをするくらいなら繰り下げ受給で増やした方が効率はいいだろう。投資はうまくいって年利5%が関の山、しかし年金は単利みたいなものだが1年で8.4%確定で受給額が増額していく。元金が少ない上、投資期間もたいして長くない(死が近づく)だろうからこの差は大きい。
まあ何歳まで生きるかが焦点であって、平均的に80歳で死ぬと考えれば60歳からもらったほうが相対的に得。それ以上生きるなら65歳、もしくは70歳くらいまでの間で繰り下げるかを選択する、といった感じだろうか。そもそも65歳が基準値なわけで、65歳でもらうのが最も妥当性が高い。流石にMAXの75歳まで繰り下げるバカはいないと思う。
脱線したが、資産をできるだけ減らさず、年金をもらうまで(もらってからも)適度に働くのがほぼセミリタイアな生活と言えるだろう。
ほぼセミリタイアな日常
前項から「ほぼ」とつけているが、まさしくセミリタイアかといえばセミリタイアだ。
しかし気持ちの問題というか、気持ち的にはまだ会社経営者として頑張ってるというか。毎日、仕事しようとは頑張っている。しかし、大して仕事がないからほぼセミリタイアということ。
実質セミリタイア者といったところか。
ただ生活しているだけの毎日だ。
仕事が何もない日。
朝ゆっくり起きて、ご飯食べてまた寝る。起きてご飯食べて仕事や読書。子どもが帰ってきたら遊んでピアノの練習に付き合って、ご飯食べて寝る。これが平日。土日祝は子どもと出かけたりが増える。
あ、忘れてた。15時前後から酒を飲み始めている。
仕事がある日は仕事をする。
この何もない日の割合が、土日祝を除いて週3を超えるといよいよセミリタイアと言えるのではないだろうか。つまり週休5日だ。週1、2日しか働かない。
今月はまさにそんな感じだったろうか。いや、もっと働いてないか。
こんなやつが大黒柱なわけだから一般的にいったら家族はとても不安だろう。幸い妻は心臓が強いのか今のところ何も言ってこないが、どんどん資産が減ればもちろん何かと文句を言い出すだろう。
セミリタイア者は、大して働かなくても資産が減らないのが特徴だ。その理由は広く理解されている通り、手持ちの資産を投資で運用しているからだ。イメージ的には80%〜90%程度を運用しており、現金は20%しか持っていない。手持ちの資産が多くなれば現金の割合はもっと下がるだろう。
計算したところ、私の場合は21%だった。働いていた頃は稼ぎを全部投資に回していたので15%くらいしか持っていなかったと思う。まあじゃんじゃん毎月入ってくるからね。
会社を資本金500万円で作ったが、これも投資と同じ扱いにしている。勝手には増えないけど、500万円を元金に自力で増やしているイメージ。
こんなに適当に働いているが、初年度の売上高は2,300万円ほど。初年度は創業費、運搬車両費など結構出費が多いわけだが、なんだかんだ50万円ほど利益が残せたので、投資よりも効率がいい。粗利率は30%くらい。みんな起業家を目指すのがわかる。
会社は経営した期間が長くなるほど信用や顧客が増大し、利益が増加していくので来年度以降はさらに増えるだろう。
こんな感じで「適度」というか今のところ「大して」働いていないが、これでも資産を減らさずに生活できている。というか、実際はかなり増えている。
散財は禁物だ。
酒は1日500円程度使っているが、朝飯、昼飯は一食50円程度しか使っていない。タバコは吸わない。晩飯は自分で作ってないからわからないが、金のかかるおかずはしばらく見ていない。
動かなければガソリン代も消耗品も通信費もかからない。接待交際費もかからないが、かかった場合は仕事で回収できる。
セミリタイア者の日常とは金を使わずに生活することに重きが置かれている。金使って遊びたかったらちゃんと働け。
働かない代わりに、散財をせず生活する。これが実態だ。セミリタイア者みんな同じことをいうだろう。
終わりに
久しぶりにブログを書いたら長くなった。
題名と内容が合ってないし、疲れてきてかなりいい加減になってしまった。
次回はもっとコンパクトに書きたい。
「忙しいこと」と「暇なこと」が葛藤する。
会社勤めをしていた時は忙しい中に幸せと不幸せが合った。今に満足していないからか、会社勤めの思い出は、良かったことがたくさん思い出される。不幸せもたくさんあったがそれも含めて毎日が充実していた。というか時間が足りなかった。
じゃあ今は。
規則がなく、自由で、命令もされず、時間が山のようにある。だがどこか充実はしていない毎日だ。
おそらく人間は暇に耐えられない。それを自分の力で解決するのは難しい問題だ。規律、規則があって初めて充実する生き物と思わないでもない。張り合いが必要だ。
自分で生活をデザインし自由に自分らしさを探求する。誰しも憧れるだろうが、ここに辿り着いてからでないと分からないこと、沸かない感情がある。
次回はセミリタイア者の時間の使い方を模索していきたいと思う。
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