こんにちは、オニオンです。
オニオンはクラシックギターを趣味でしていますが、
一番好きなギタリストはセゴビアです。
クラシックギターを弾いている人なら、
一度は聞いたことがある大演奏家ですよね。
アンドレス・セゴビア
アンドレス・セゴビア(Andrés Segovia, 1893年2月21日 – 1987年6月2日)は、スペインのギタリスト。音楽史研究者やギター奏者から、「現代クラシック・ギター奏法の父」とみなされている。
Wikipedia
その天衣無縫のアゴーギクやデュナーミク、
セゴビア独特の多彩な音色を駆使した演奏スタイルは、
却ってアンチセゴビア派がいるような、
新しい人には受け入れられないと言われることもある
クラシックギターの大家。
セゴビアの演奏を初めて聴いた時の衝撃は、
すさまじいものでした。
大学から始めたクラシックギターですが、
当時はなんとなく所属していて、
クラシックギターでうまいってなんのことか全くわからなかった。
でもセゴビアのCDを聴いたときに初めて、
すげー!うますぎる!とんでもねー!
って思った記憶があります。
ズブの素人でも分かる凄さ。
現在、ギター歴25年くらいになり、
そこそこ経験を積みましたがその気持ちは今も変わりません。
「セゴビアを聴いたからギターを弾いている」って人は、
まあまあいるんじゃないかと勝手に思っています。
わたしもその1人です。
自分なりに思うセゴビアの凄さについて、
細かく言うとたくさんありますが、
大雑把に3つ紹介したいと思います。
1つ目 音色
現代奏法とは違う、古典奏法、近代奏法というか、
ロマン派的な曲にフィットした音色。
却って、現代音楽のような感情の表現が少ない曲を演奏すると、
音色が重く鈍くなったように聴こえ
上手く聞こえないこともあります。
ただ全盛期の演奏は桁違いにうまい。
その音色はとんでもなく芯があり、
多様な色彩を指先で表現することができ、
唯一無二の存在感をはなっています。
未だに解明されていませんが、
セゴビアトーンというセゴビアしか使えなかった、
しかし誰もが憧れたここぞというときの
「決めの音色」があります。
わたしの大学時代の先生は、
あれは男がイク時の感じを表していて、
そういう気持ちで弾くといいんじゃないかって、
真剣に言っているのをきいて、めっちゃ納得したのを覚えています。
2つ目 演奏技術
セゴビアはギターを選んだ理由について
ビデオの中で次のようなことを話しています。
当時、バイオリンやピアノで優れた演奏家がいなかった。
しかし街で演奏されていた、
名もないギター弾きの音色だけが歌って聞こえた。
そして自分はギターを演奏するのに適した指先を持っていた。
その演奏技術をどうやって習得したのか。
時代的には、その前時代となる作曲家としても有名なギタリスト、
フランシスコ・タレガとも数回の交流はあったようです。
(中略)ファーレの搾乳場は、この国で最も重要なサロンにまで発展する。そこにはグラナドス、アルベニス、マラッツ、セゴビア、サインス・デ・ラ・マーサら、すぐれた2~3世代に渡る音楽家が常連として出入りしていた。タレガがここに姿を現した時のファーレの狂喜ぶりは尋常ではなく、プジョールが言うように、すぐに店を閉めてしまい「もう売らないよ!」と叫ぶのだった。
フランシスコ・タレガ Adrián Rius
タレガはその時最高の演奏家として活躍していて、
その演奏法を参考にしたのは間違いないでしょう。
ビデオでは、どっかのギターを弾いてる
おっさんに習ったみたいなことを言っていましたが、
実際はタレガにあっているし、タレガの高弟リョベートなどの
サロンでも演奏法を学んだようです。
3つ目 フレージングセンス
セゴビアで一番他の人と違うと感じるのは
メロディのフレージングセンスです。
本当に人が歌っているように演奏します。
セゴビアのように演奏しようとすると、
どうしても右手を大きく動かす必要がでてきてしまい、
伴奏とのバランスが難しくなったり、
リズムが外れてしまったりと演奏が破綻してしまいます。
技術的にはめちゃくちゃ難しいことをしています。
ある種、音楽の常識から逸脱しているような、
それはないでしょ!ってつっこみたくなるような演奏を
することもありますが、それでも、やっぱりいいなーと
思わせる圧倒的なフレージングセンス。
そのフレーズを歌うためならテンポなんか気にしません。
そのフレーズを歌うためならリズムを変えたっていいんです。
有名なソル作曲「魔笛の主題による変奏曲」も
楽譜と全然違うやんけっ!てつっこんだことがあります。
でも、
いいんですよね。
終わりに
ちゃんとビデオとか見返してから書こうと思いましたが、
我が家にはもはやVHSを再生するプレーヤーがなかったので、
記憶をもとに書いてしまいました。
なので、ちょっと記憶がちがっているところが
あったかもしれませんが、ご容赦ください。
オニオンはセゴビア大好きなんですが、
ギターを習っている仲間内ではあまり好きって人がいなくて、
けっこうさみしい思いをしています。
なので、ちょっとブログでも書いておくかってことで書きました。
セゴビアは現代ギターに多大な影響を与えました。
世界各地でコンサートを開き、日本にも3度来日しています。
また楽器の性能の向上、ナイロン弦の開発、
音楽大学にギター科を作るなど、ギター界への貢献度はすばらしく、
スペイン国王からもその功績を讃えられ
侯爵という爵位をもらっています。
AppleMusicなどで大体のCDは聞くことできるので、
興味が湧きましたら一度聞いてみてください。
では、また。
クリックお願いします🤲
にほんブログ村
コメント