こないだふと、「中田敦彦のYouTube大学」で
渋沢栄一の「論語と算盤」を解説している回を見ました。
面白かったので読んで見よっかなーと思って探してみたら、
「Kindle unlimited」で
読むことができたので早速読んでみました。
いやー、読むの大変でした。
論語と算盤
タイトル:論語と算盤
著者:渋沢 栄一
初版発行: 1916年
何が大変かって、
今と全然言葉遣いが違う、
漢字も難しくて読めない、
人生で一度も使ったことのない言いまわしの
オンパレードで、なんせめちゃくちゃ読みにくい。
ざっくり内容は、これから個人事業主や経営者になる人への
メッセージのように感じました。
100年前の実学ですが、商売を始める前はもちろん、
たまに振り返って確認するといいかも。
処世と信条
いいことがいっぱい書いてあります。
- 間違ったことに屈せず、信念をもって行動すればいい。
- 自分の分をわきまわて商売しないと、とんだ間違いをしてしまうから、なんでもかんでも手を出しちゃダメ。
- 調子がいいからといって天狗にならない。
- 調子が悪いからといって落胆しない。
- ちょっとしたことがおおごとになったりするから、小さな問題もきちんと対応していく。
渋沢栄一で面白いのが、
自分の信念を屈せしめんとする相手がいたら、
めっちゃ争えと言っているところです。
自分の信念は曲げるな、と。
わたしは会社で、最後にSDG’sでもめました。
SDG’sコンサルに数百万かけようとする社長を、
そんな金は無駄だからと信念で止めようとしました。
結局、稟議を無視して強引に社長決裁されてしまい、
落胆したことが会社を辞める原因の一つになったわけです。
世間には社長にはむかってバカだなーと思われるでしょうが、
渋沢栄一にそれでいいと言って貰えたようで救われた思いがしました。
人格と修養
- なにはともあれ、元気が大事だから元気でいるように努めること。
病気になって、元気が大事だということは、ほんとーによく思います。
正直、毎日生きるだけでも結構つらいのが、
うつ病というやつです。
私は現在、自分に自信を取り戻す作業中ですが、
何があっても元気を優先して行動するのがいいと思います。
絶対に元気を失うようなことがあってはならないし、
そんなことからはダッシュで逃げるべし。
一度失った元気は、
取り戻すのに大変な時間がかかります。
- 手段を選ばず金を稼ぎ地位を得たような人物は人格者ではない。
- 正しい行いで商売をしてお金を稼いだところの地位でなければ、本当の成功とはいえない。
前者のような人物は、たとえ銅像がたっても
小便をかけられるのだと、
秦檜(しんかい)という人物の実例をもって
書いてあります。
正しい道理で誠実に商売をして
獲得した地位じゃないと意味がない。
まあ、私のような小物はそこまで本気で考えるのは
難しいでしょうが、なるたけ誠実でいるのが商売を
成功させることにつながるということでしょう。
算盤と権利
- 現在有るものを無いといい、無いものをあるというような嘘をついてはいけない。
またしても、くず社長を思い出しました。
公共事業で自社の技術ではできない仕事を落札したり、
自社に入札資格がないものは、
資格を持っている他社に代わりに入札させたり、
ほんとーにむちゃくちゃやってました。
運よく何とかこなせていましたが、
そんなことはしてはいけないと何度も言ったせいで
私は嫌われてしまいました。
まあ、失敗する可能性は今後まだまだありそうなので、
早めに切り上げることができてよかったと納得しています。
運命と成敗
- 誠実に努力して運命を切り拓いていけばいい。それが成功しても失敗しても天命として受け入れればいい。
- 失敗しても勉強を続ければ、いつかまたチャンスが来る。
- 悪人に負けたように見えることもあるが、善悪の差別は確然とあり、最終的に悪人が尊敬されることは無い。
- 誠実に努力すれば、きっとうまくいく。
- 道理に則って行動すれば、成功や失敗なんてどうでもよくて、それ以上に価値のある人生を送ることができる。
誠実に道理をもって、やるだけやってダメならそういう運命。
それでも努力すればまたチャンスは来るさ。
精神論のようですが、
成功者がそう言っているので、
信じる価値はあるかも。
終わりに
かなり端折って、ほんの一部だけ紹介してみましたが、
本の内容は多岐にわたっていて、
全部解説するのは到底ムリでしょう。
基本的に、国家に貢献するという
マクロ的な視点ありきで道徳を説いているので、
そんな思いで商売をしている人が少ないであろう
現代日本において、そのまま活用できる内容なのか分かりませんが、
とても勉強になりました。
渋沢栄一は誠実さ、勤勉さ、正しき信念を
ものすごく重要視している。
そして、そうしたからこそ成功したのだと言っている。
正しいものが救われるって何だかいいですよね。
起業したらば、是非そうありたいと思う内容でした。
では、また。
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